周りでよく怪我したり、事故を起こす人っていませんか?病気は生まれ持った体の強さや、子供時代の生活環境、独立してからの生活によって大病するかどうかわかれてくるでしょう。いきなり病気になる人はいません、徐々に悪くなってきて気づかない間にひどくなりますよね。
ひどくなる前に改善する機会が与えられています。
でも怪我は違います。怪我は徐々に・・とかないです、いきなり怪我します。いきなりの事なので猶予はありません。あ、と思ったらもうやちゃってますよね。
私はプロになってから技の練習による怪我はほぼしたことがありません。腱鞘炎にはなったことがありますが徐々になるのでどっちかというと病気という認識です。それ以外かなりの日数の安静を要する怪我はしたことがありません。
私の周りの友人達も「タカシェンカが落ちて怪我をした!」とかいう話は聞いたことがないでしょう。ではなぜあんな危ない芸をやっていて20年以上も怪我しないのか解説していきます。
私は18歳くらいから自炊していますが、包丁で指を切ったのも3回だけです。うち料理中は2回、研いでいる時に1回です。どういう状況だったのかも覚えています。
ちなみに皮をむいた玉ねぎを半分に切ろうとしたときに刃が滑って指を切ってしまいました。ではなぜ滑ったのでしょう?包丁が切れない状態になっていて、刃が玉ねぎに入らずに滑ったから。
なので包丁を研ぐことにしました。それから玉ねぎで刃が滑ることはなくなりました。しかし包丁を研ぎ慣れてきたころに砥石から刃が落ちてしまい、包丁を引くタイミングで小指の薄皮を切ってしまいました。それから小指は研いでる最中は上げるようにしました。
もう一回は魚をさばいている時にその魚の構造がよくわかっておらず骨を切断しようとしたときに勢い余って指をすこし切ってしまいました。
よく怪我する人は総じて怪我した理由を瞬間的にでも忘れています。怪我しない人は忘れないのです。家の中や道でなんとなくこけてもそれには必ず理由があります。どんな理由で怪我をしたのであれ、怪我をすると自分の場合は本業に大きな悪影響がでます、練習中に怪我しようが家事中に怪我しようが同じことです。
私は芸歴が23年になり、危険な椅子倒立やアウトドアアクティビティであるロードバイクを趣味としています。ロードバイクでこけたことがありますが、怪我しませんでした。
それはなぜかというと、怪我するようなことをしないからです。ロードバイクも高速で走行中にこけたことは一回もありません。ヘルメットや手袋は当然着用し、死角から人や車が飛び出す可能性を常に意識し、雨で濡れた白線やマンホールの上を通過するときは細心の注意を毎回払います。
「失敗した=怪我をする」ではないという事が非常に重要になってきます。怪我をするような失敗をしないようにするのです。ロードバイクで山の下りを高速で走行して曲がり切れなかったら事故って大けがでしょう、なのでそういうことはそもそもしません。
ローラーボーラーという大道芸で演じられる頻度が半端なく高い芸があるのですが、最近それを始めてみて1週間でほぼやりたいことができて、2週間で本番に出せるくらいになって(ちなみにもう本番でだした)3週間目で倒立することができました。
周りのみんなは倒立までできたことにびっくりしていましたが、単純にローラーボーラー倒立に必要な条件が既にたまたま揃っていた事と、ありとあらゆる系統の技を練習してきたのでその技における筋肉の使い方、力の流れがすぐ分かった。というだけです。もちろん力の流れがよくわからない技は時間を要しますし、年齢的にもうできないでしょう。
じゃぁそんなにすぐできたなら私は5段ローラーボーラーをやってみるでしょうか?
答えとして絶対やりません。
やればできるかもしれませんが、演技に必要もなければそもそも安全を確保して練習する環境がいまないから。
椅子倒立を練習した頃はサーカス学校にいてもちろん安全装置があったし、指導者、補助者がいたし、落ちても厚さ1メートルくらいのマットがあるから大丈夫でした。
そういう環境にない人が椅子倒立や5段ローラーを練習したら、どう考えても本番に出す前に事故りますよね。
後私も昔は本番でバク転とかバク宙とかしてましたが、26歳でさっさとやめました。理由は怪我するから。着地がそもそもかなり下手だったのでコンクリでやり続けると怪我すると察知してできる技でしたがあっさり捨てました。この手のアクロバットをコンクリの上でばんばんやるのは20代でやめたほうがいいでしょう。単純に考えても70kgの人が1mから着地した時の負荷は、重力加速度(9.8m/s^2)をかけて、およそ690N(690kg)です。アキレス腱切るときは一瞬ですよ。
では倒立はどうでしょう??世界を見渡しても倒立やってるおじいさんって結構いるんですよね。70歳でバク宙するおじいさんはいなくても70歳で倒立できるおじいさんはいます。同じ労力をかけるなら、20代後半か30代前半でアキレス腱断絶する可能性大の宙返り系か70代でも可能な倒立系かといわれればもう考える必要もなく倒立です。なので倒立を若い頃に猛烈に強化しました。
そもそも怪我しにくい演目をずっと選んできているんですね。ジャグリングに関して良い所は非常に失敗しやすい芸ですが、失敗しても誰も基本的に大怪我しません。何回でもやり直し練習できます、よかったですね!
安全対策を施さず、単純にやりたいからやってみる!という人は事故を起こすだろうし、怪我するでしょう。
次の瞬間どうなるのか?っていう想像力だよね
怪我する人というのは得てして想像を働かせてリスク管理ができない人です。
まとめ
- 小さな怪我でも原因を考えて大きな怪我をしないようにする
- それをずっと忘れない
- 何の理由でも怪我は怪我。
- 年とったら無茶なチャレンジはしない!
怪我しないように生活、練習していきましょう!
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